茶花士とは

徳力神宮に古来より伝わる華道の無雙眞古流を一般社団法人豊前国小笠原協会のご発案、ご協力のもと、改めて令和版茶花士講座としてプログラム構築されたものとなります。

「次世代につなぐ日本文化」の名のもとに、煎茶道の宗家であり、日本文化を取り入れた学校教育にも携わっている小笠原流煎茶道 小笠原秀邦氏監修のもと、活花、日本茶(煎茶道)、礼儀作法などを取り入れた日本文化教養講座【茶花士講座】を修了したものが「茶花士」となります。

茶花士の目的

核家族、共働き、ネットの普及など時代と共に生活スタイルも変化していきますが、果たして私たち日本に住む者にとって、和の精神や他人を思う大切な心が置き去りになっていないでしょうか?インターネットやメディアの影響は大きく、当然のような、お金儲け主義や利己的な自己主張、子供たちの想像力や思考力、感受性の低下、善悪のつかないオンライン上での悪質ないじめ、また総務省の情報通信白書にもあるようにフィルターバブルやエコチェンバーによるデジタルリスクも現在のネット社会の大きな課題となっています。

もともと、古代日本では自然を感じて恩恵に感謝し、人は自然の中で生かされているという考え方を宿していましたが、現代の情報過多の生活では大切な心の在り方を求めることを忘れてしまっています。しかし未来ある子供たちこそ、忘れてはならない和の精神や人としての大切な心を伝え行くことは、今を生きる大人の責務でもあるのです。

茶花士講座は、現代ご家族や学校でも習うことの少ない日本茶や活花を通して、日本に伝われ、思いやり精神や美への感受性、美しい作法などを学習する講座です。

是非、子供たちの身近にいる大人の方に受講いただきたいと考えています。このような茶花士は、身近にある煎茶を点前したり、お花に触れ合うことで和文化の奥深さを体験していただき、教養としての学びをやがて次世代に伝承していくことを目的とします。

令和6年1月小笠原流煎茶道 小笠原秀邦